好きな芸人をただ紹介する~No.001 ロバート~
誰を最初に紹介するかずいぶん迷った。
お笑いは日々進化していると思う。
新陳代謝も早い。ネタ番組には入れ代わり立ち代わり新顔の芸人が出演しているし、賞レースでの若手の活躍には目を見張るものがある。
セオリー通りに第7世代のことを書けば、記事が伸びるかもしれない。
それでも私がロバートを選んだのには、きちんとした理由がある。
「はねるのトびら」という番組をご存知だろうか。
同世代の方なら、外国人に扮して寿司を食べる企画や、着せ替えゲームを模した企画など、思い当たるのではないかと思う。
後期こそゲームやバラエティ企画が中心であったが、初期のはねトびは数多くの良質なコントを放送していた。
もしこの番組に出会っていなければ、今のようなお笑い熱をもつことはなかったかもしれない。それだけ私の受けた影響は大きいのである。
はねトびについては、別の記事で詳しく取り上げようと思う。とにかく伝えたいのは、ロバートの3人がいなければ、はねトびはここまで素晴らしい番組にはなりえなかったということである。
前置きはこれくらいにして、簡単な情報を下にまとめる。
1. プロフィール
メンバー
秋山竜次(あきやま・りゅうじ)……主にボケ
馬場裕之(ばば・ひろゆき)……ボケ
山本博(やまもと・ひろし)……主にツッコミ
(敬称略)
結成年
1998年(東京NSC4期生。主な同期:森三中、インパルス、椿鬼奴など)
賞レース戦績
キングオブコント2008決勝進出
キングオブコント2011優勝
代表的な番組
はねるのトびら(2001~2012)
クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(2004~、主に深夜時代)
いきなり!黄金伝説。(1998~2016)
もっと詳しいプロフィールを見たい方は公式HPへどうぞ↓
2. ロバートのすごいところ
①唯一無二の世界観
ロバートはキャリアを通して「コント界の常識」を破り続けている。
ネタ作成者の秋山の観察眼の鋭さ、そして設定の広げ方は、まさに天才的といえよう。
「アスリートCM講習会」「ナイロンDJ」などの名作コントには、彼らの特殊な世界観が詰まっている。
②究極の「キャラ憑依」
ロバートのネタを台本におこして、他のトリオが演じたとしたら、その面白さは半減してしまうだろう。
それだけ彼らの「キャラ」になりきる力はすごいのである。
秋山の憑依芸「クリエイターズ・ファイル」は話題になって久しい。
しかし、秋山の狂気的な演技だけでは、ロバートのコントは成り立たない。
ひたすら普通の人物に徹する山本、常に不思議な雰囲気をまとった馬場、3人がそろって初めてロバートは完成する。
余談ではあるが、山本はその類まれなる普通ぶりを生かし、各映像作品へのエキストラ出演を果たしている。
③飽くなき向上心
毎年行われるネタ番組にも、ロバートは積極的に出演している。
それだけではなく、「ロバート企画」と称した実験的なライブを頻繁に開催しているのだ。
私も一度参加したことがあるが、大変面白かった。
ロバート企画で生まれたネタは、各種の番組(最近だと「クセがすごいネタGP」)に生かされている。
ちなみにYouTubeチャンネルもある。見ないと損。
3. おすすめのネタ
「トゥトゥトゥサークル」
かなり初期のコント。
長尺のコントでずっと笑いが止まらなかったのはこれが初めて。
キングオブコント2008で披露したネタでもある。
「シゲとおさださん」
ロバート史上最高傑作だと思っている。
とりあえず見てほしい。
「みまりちゃん」(動画なし)
憑依芸の真骨頂。
秋山は本当に女装が上手い。
「戦国の里 忍者ショー」(動画なし)
キャラも構成も最高。
キングオブコント2011優勝時の1本目のネタ。
「ロバート-ベストコント作品集 1998-2013」では、上記のネタを含めた計17本のコントが楽しめる。ぜひぜひ。
4. 終わりに
以上、「好きな芸人をただ紹介する~No.001 ロバート~」でした。
初回だからか、記事をかくのにとても時間がかかってしまった。今後改善していきたい。
ロバートの魅力は正直こんなものではない。語りたいことはたくさんある。
山本のストイックさとか、秋山の大喜利力とか、馬場ちゃんの料理本とか。
ただ、ダラダラ書くのも違うと思ったので、とりあえず打ち止めにする。
芸人紹介は(好きな芸人ストックが尽きるまで)週に2回のペースでやっていきたい。
それでは、また明日!